2024年のカナダで最も影響を与えた10の異常気象
2024年は、カナダにとって極端な気象現象が頻発した1年となりました。Canada All National Newsは、「A Year of Extremes: Canada’s 10 most impactful weather stories of 2024（極端な1年：2024年のカナダで最も影響を与えた10の気象ニュース）」という記事で、この異常な気象現象を振り返っています。
1. 史上最悪のブリティッシュコロンビア熱波
6月にブリティッシュコロンビア州を襲った熱波は、カナダ史上最悪となり、600人以上が死亡しました。気温は40度を超え、インフラが破壊され、多くの地域が停電に見舞われました。
2. ハリファックスでの記録的な降雪
1月にハリファックスは、1日に92センチの雪が降るという記録的な降雪に見舞われました。この大雪により、交通機関が乱れ、停電が発生しました。
3. 東部の熱帯低気圧
9月、熱帯低気圧がカナダ東部を襲い、強風と大雨をもたらしました。プエルトリコからケープブレトン島まで広範囲に影響が及び、大規模な洪水と停電を引き起こしました。
4. アルバータ州の竜巻
7月、アルバータ州で竜巻が100棟以上の建物を破壊しました。負傷者は数十人に上り、地域社会は壊滅的な被害を受けました。
5. トロントの氷雨
4月、トロントは氷雨に見舞われ、道路が凍結して交通機関が混乱しました。この氷雨により、多くの学校や企業が閉鎖され、負傷者も出ました。
6. マニトバ州の土砂降り
8月、マニトバ州南部で大雨が発生し、広範囲にわたって洪水が発生しました。農作物に甚大な被害が及び、数千人が家を追われました。
7. ニューファンドランドでの氷山
5月、巨大な氷山がニューファンドランドの海岸に近づき、観光客と地元住民の注目を集めました。この氷山は高さ60メートル、長さ1キロメートル以上で、何世紀も前にグリーンランドから流れてきたと考えられています。
8. ヌナブトでの高温
7月、カナダ北部のヌナブト準州では、気温が10度以上上昇しました。この異常な高温は氷河の融解を加速し、生態系に悪影響を及ぼしています。
9. オンタリオ州の干ばつ
夏の間、オンタリオ州南部では干ばつが発生し、農作物や森林に被害が出ました。水資源も枯渇し、多くの地域で給水制限が出されました。
10. カナダ北極圏の海氷減少
2024年は、カナダ北極圏の海氷が観測史上最も減少した年となりました。この減少は、気候変動の影響によるもので、生態系や航行に大きな影響を与えることが懸念されています。
関連情報:
- 気候変動はカナダの気象現象に大きな影響を与えています。カナダ環境省の報告書によると、カナダは世界平均の2倍の速さで温暖化しています。
- 異常気象現象は今後も増加する可能性があり、カナダのインフラ、経済、健康に大きな影響を与えることが予想されます。
- カナダ政府は、気候変動の緩和と適応のための措置を講じており、温室効果ガス排出量の削減、再生可能エネルギーへの投資、異常気象への備えをしています。
A Year of Extremes: Canada’s 10 most impactful weather stories of 2024
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