国連援助責任者、シリアで可能な限り対応を続ける
発表日：2024年12月8日
国連緊急人道援助調整官兼人道問題担当事務次長であるマーティン・グリフィス氏は、シリアでの人道支援への関与を継続するとの意向を表明しました。
この発表は、グリフィス氏がダマスカスを訪れ、シリア政府高官と会談した後に行われました。会談では、長期にわたるシリア紛争による壊滅的な影響と、継続的な支援の必要性について話し合われました。
グリフィス氏は、「私たちはシリアの人々が必要な支援を受けられるよう、可能な限りあらゆる場所で対応を続ける」と述べました。「この危機はまだ終わっておらず、人々は依然として苦しんでいます。」
グリフィス氏によると、シリアでは約1,460万人が人道支援を必要としており、そのうち490万人が紛争により避難を余儀なくされています。シリアの人口の約80％が貧困状態にあり、推定2,500万人が食料不安に陥っています。
国連は現在、シリアに150以上のパートナー団体を有しており、食料、避難所、医療、教育などの重要な支援を提供しています。しかし、グリフィス氏は、資金不足とアクセスの制限が人道支援活動を妨げていると指摘しています。
グリフィス氏は「私たちはシリアの人々に支援を提供し続けるための資金を確保し、活動へのアクセスを改善するために、すべての関係者と協力していく」と述べました。
シリア紛争は2011年に始まり、推定50万人以上の死者と1,300万人以上の避難者を出す大惨事となっています。紛争はまた、インフラの破壊、経済の崩壊、広範な人権侵害をもたらしました。
Syria: We will continue to respond wherever we can, says UN aid chief
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