中国電力、島根原子力発電所2号機の原子炉起動を発表
2024年12月7日午前4時48分、中国電力は島根原子力発電所2号機の原子炉の起動を完了したと発表しました。
経緯
島根原子力発電所2号機は、1989年に運転を開始した加圧水型軽水炉で、出力は118万キロワットです。2011年の福島第一原子力発電所事故後、安全対策の強化のため運転が停止されていました。
中国電力はその後、国の安全基準に適合した追加安全対策を実施し、2022年6月に原子力規制委員会から運転再開の許可を得ていました。
原子炉起動
原子炉起動は、原子炉内の燃料棒に低濃縮ウランを装填し、制御棒をゆっくりと引き抜くことで行われます。これにより、核分裂反応が始まり、熱が発生します。
この熱は水を加熱し、蒸気を発生させます。蒸気はタービンを回し、発電機を駆動して電気を発生させます。
運転開始までのスケジュール
中国電力は、以下のスケジュールで2号機の運転開始を目指しています。
- 2024年12月： 原子炉起動
- 2025年1月： 低出力試験
- 2025年2月： 出力上昇試験
- 2025年3月： 商業運転開始予定
関連情報
- 島根原子力発電所は、島根県松江市にあり、1号機と2号機の2基の加圧水型軽水炉で構成されています。
- 中国電力の原子力発電所は、島根原子力発電所と伊方原子力発電所（愛媛県）の2か所にあります。
- 原子力発電は、温室効果ガスの排出がほとんどなく、再生可能エネルギーの一種とされています。ただし、放射性廃棄物や事故のリスクが懸念されています。
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