富山大学、抗がん薬による末梢神経障害の治療・予防薬を開発
富山大学は2024年12月5日に、抗がん薬オキサリプラチンによる末梢神経障害に対する治療薬と予防薬の開発に成功したと発表しました。
末梢神経障害とは
末梢神経障害は、手足の先にある末梢神経が障害を受けて起こる症状です。しびれ、痛み、筋力低下などの症状が現れます。抗がん薬のオキサリプラチンは、末梢神経障害の副作用として知られています。
オキサリプラチンと末梢神経障害
オキサリプラチンは、結腸がん、直腸がんの治療に使用される抗がん薬です。この薬は、がん細胞を攻撃しますが、末梢神経にもダメージを与えてしまいます。
治療薬・予防薬の開発
富山大学では、オキサリプラチンによる末梢神経障害を軽減するための治療薬と予防薬の開発に取り組んできました。研究チームは、オキサリプラチンが神経細胞内の特定のタンパク質に作用し、神経障害を引き起こすことを発見しました。
そこで、研究チームは、このタンパク質の働きを阻害する薬剤を開発しました。この薬剤は、末梢神経障害の症状を軽減し、予防することが示されました。
今後の展望
富山大学の研究成果は、抗がん薬による末梢神経障害に悩む患者に大きな福音をもたらすことが期待されています。今後、臨床試験を経て、実用化に向けて進められる予定です。
関連情報
- 富山大学プレスリリース: www.u-toyama.ac.jp/news/2024/1205_000350.html
抗がん薬オキサリプラチンによって誘発される末梢神経障害に対する治療薬・予防薬の開発に成功
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