東京都 路上生活者調査で増加が判明
東京都は2024年11月29日、『令和6年度（夏期）路上生活者概数調査結果』を発表しました。この調査では、東京都内の路上生活者の数を把握しています。
2024年夏期調査の結果
- 路上生活者数：5,383人
- 前年比：2.6%増（140人増）
調査は7月17日から8月18日にかけて、東京都内の主要駅や公園などで行われました。路上生活者とは、「住所を有さず、公園・街路・河川敷等、公共の場所に継続的に寝泊まりしている者」と定義されています。
増加の原因
東京都によると、路上生活者数の増加には、以下のような要因が考えられます。
- コロナ禍の影響による貧困や失業
- 生活保護制度の利用ハードルの高さ
- 精神疾患や病気による社会復帰の困難さ
関連情報
- 東京都は、路上生活者の支援を目的とした「路上生活者ゼロ作戦」を推進しています。この作戦では、路上生活者の自立支援や一時収容施設の整備などが行われています。
- 国土交通省も、「生活困窮者自立支援特別措置法」に基づき、路上生活者の支援に取り組んでいます。この措置では、路上相談や生活技能支援などが提供されています。
今後の課題
東京都は今回の調査結果を踏まえ、路上生活者の減少に向けて、以下のような対策を検討しています。
- 生活保護制度の利用促進
- 一時収容施設の増設
- 精神疾患を抱える路上生活者に対する医療や福祉サービスの充実
路上生活者の問題は、貧困や社会保障の問題と密接に関連しています。 東京都や国は、路上生活者支援を強化し、根本的な解決を目指していくことが求められます。
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