GOV UK、James Webb Space Telescope/MIRI – Microcomputer Technology

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のMIRIが、目を見張る宇宙画像を公開

英国政府の科学ウェブサイト「GOV UK」は、2024年11月27日16:37（協定世界時）に、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の近赤外線カメラ（MIRI）によって撮影された新しい画像を公開しました。

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、現在運用されている最も強力な宇宙望遠鏡です。この大型望遠鏡は、可視光や紫外線に加えて中赤外線と近赤外線で宇宙を観測するように設計されています。その主鏡の直径は約6.5メートルで、ハッブル宇宙望遠鏡の主鏡の面積の約6.25倍です。

MIRIは、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の4つの主要な科学機器の1つです。このカメラは、波長5〜28ミクロンの近赤外線を検出するように設計されており、人間の目が届かない宇宙の領域を見ることができます。また、非常に高い感度と解像度を備えています。

今回公開された画像は、MIRIによって撮影されたもので、宇宙における星の形成や進化について貴重な洞察を提供しています。主な画像には以下が含まれます。

キール造船所星雲の柱：ガスと塵から生まれた数千個の若い星の見事な写真。これらの柱は、星が形成され始めた巨大な雲から彫刻されたものです。
カリーナ星雲の「みみずん」：巨大な塵とガスの渦巻きの中で、激しく活動する新しい星が形成されている様子を示す画像。
SMACS 0723：重力レンズ効果を利用して、銀河団の背後にある非常に遠くの銀河を拡大して撮影した画像。この画像は、宇宙の初期の歴史に関する貴重な情報を明らかにしています。

これらの画像は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の科学的可能性のほんの一部にすぎません。この望遠鏡は、宇宙の深淵を探り、その起源と進化についての理解を深めるために、今後何年にもわたって使用される予定です。

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のミッションは、NASA、欧州宇宙機関（ESA）、カナダ宇宙庁（CSA）によって共同で実施されています。MIRIは、米国アリゾナ州ツーソンにあるステワード天文台と英国ハートフォードシャー州セント・オールバンズにある英国宇宙機関によって共同開発されました。