学校保健統計調査が発表、子どもの健康状態に変化
文部科学省は2024年11月27日に『学校保健統計調査-令和5年度(確定値)の結果の概要』を発表しました。この調査は、小中学生の健康状態や生活習慣を把握することを目的に、毎年実施されています。
肥満の増加が懸念
今回の調査で、小児肥満の割合が過去最高を記録しました。小学校1年生では8.8%、中学校1年生では13.2%が肥満と判定されました。肥満はさまざまな健康上の問題につながるため、この増加傾向は懸念されています。
視力の低下が止まらない
視力の低下も依然として続いています。小学校3年生では、片目または両目が0.7未満の割合が17.2%と、過去10年間で最も高くなっています。また、視力の異常を指摘された児童生徒の割合も、過去最高を更新しました。
歯磨き習慣は改善
一方で、歯磨き習慣は改善傾向にあります。毎日歯を磨いている小学校1年生の割合は97.4%と、過去最高を記録しました。中学校でも、毎日歯を磨いている生徒の割合は94.3%と、前年度より増加しています。
朝食の摂取率も上昇
朝食の摂取率も上昇しています。毎日朝食を摂っている小学校1年生の割合は93.9%と、過去最高となりました。中学校でも、毎日朝食を摂っている生徒の割合は91.6%と、前年度より増加しています。
重篤なアレルギーも増加
重篤なアレルギーを持つ児童生徒の割合も増加しています。食物アレルギーのある児童生徒の割合は14.5%、気管支喘息のある児童生徒の割合は7.2%と、過去最高を記録しました。
関連情報
- 『学校保健統計調査-令和5年度(確定値)の結果の概要』(文部科学省) www.mext.go.jp/a_menu/shotou/idou/1482475.htm
- 小児肥満に関する情報(国立成育医療研究センター) www.ncchd.go.jp/hospital/health_library/healthy_life/childhood/obesity/index.html
- 視力低下に関する情報(日本眼科医会) www.gankaikai.or.jp/qa/kids/qa0001
- 歯磨き習慣に関する情報(日本歯科医師会) www.jda.or.jp/jumin/oralcare/hab/
- 朝食の摂取率に関する情報(農林水産省) www.maff.go.jp/j/syokuiku/joho/kaigateki_breakfast.html
- 重篤なアレルギーに関する情報(厚生労働省) www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hoken_kaigo/anzeneisei/allergy/index.html
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