持続可能な木造建築を目指すEUプロジェクトが始動
スイス連邦政府は2024年11月25日、木造建築の持続可能性を高めるためのEUプロジェクト「Rethinking Timber Buildings」の立ち上げを発表しました。
プロジェクト概要
このプロジェクトは、木造建築における最新技術や革新的なデザインソリューションを調査することを目的としています。EU加盟国12か国からなるコンソーシアムによって進められ、2028年まで実施される予定です。
目標
- 木材の炭素隔離能力の最大化
- 木造建築のエネルギー効率向上
- 耐震性や耐火性などの構造的性能の向上
- 廃棄物削減と循環型経済への貢献
関連情報
このプロジェクトは、EUのHorizon Europeプログラムから約1,200万ユーロの資金提供を受けています。また、以下の機関が参加しています。
- スイス連邦材料科学技術研究所（Empa）
- オーストリア技術研究所（AIT）
- デンマーク技術大学
- イタリアミラノ工科大学
- スペインバルセロナ建築大学
背景
木造建築は、その持続可能性と環境への優しい特性により、ますます注目を集めています。ただし、構造的性能、耐火性、エネルギー効率の向上などの課題もあります。このプロジェクトは、これらの課題に対処し、木造建築をより広く受け入れられるようにすることを目指しています。
期待される成果
プロジェクトの成果には、以下が含まれます。
- 木造建築の設計と建設のための新しいガイドラインとツール
- 革新的な木造建築のデモンストレーションプロジェクト
- 関連する産業と研究機関とのネットワークの拡大
このプロジェクトは、持続可能な都市開発と気候変動への対策において、木造建築が重要な役割を果たすことを示すことが期待されています。
Rethinking timber buildings: Launch of EU project on sustainable timber construction
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