トヨタ自動車、液体水素エンジン搭載のGRカローラで新たな挑戦
トヨタ自動車は2024年11月16日、水素を燃料とする液体水素エンジンを搭載した「GRカローラ」の走行テストにおいて、さらなる可能性の拡大に向けて仲間づくりに取り組むことを発表しました。
液体水素エンジンの利点
液体水素エンジンは、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンと同様の仕組みで動作しますが、燃料として水素を使用します。水素は燃焼時に二酸化炭素を排出しないため、環境に優しい燃料として注目されています。
また、液体水素は常温でも液体状で高密度に貯蔵できるため、航続距離の延長が期待できます。さらに、エンジン内の圧縮比を高められるため、ガソリンエンジンよりも高い熱効率が得られます。
今回の挑戦
今回の走行テストでは、走行中に排出される水素(ボイルオフガス)を有効活用する技術への挑戦が行われました。ボイルオフガスは、液体水素を貯蔵する容器から放出される気体のことで、これまで廃棄されていました。
GRカローラでは、ボイルオフガスを回収し、再利用して燃料として使用する方法が検討されています。これにより、航続距離のさらなる延長や燃料効率の向上につながることが期待されています。
仲間づくり
トヨタ自動車は、この技術開発において、他企業や研究機関との連携を強化していく方針です。今回の走行テストでは、北海道内の複数企業が協力し、必要なインフラや技術サポートを提供しました。
トヨタ自動車は、液体水素エンジン技術のさらなる発展に向けて、幅広いパートナーと協力し、持続可能なモビリティの実現に貢献していくとしています。
液体水素エンジンGRカローラ 最終戦での新たな可能性の拡がり -走行時のボイルオフガス活用技術への挑戦に向けた仲間づくり-
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