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鳥取大学、ラムダ型完全ヒト抗体産生マウスの作製に成功~新規抗体医薬品シーズの探索に期待~

鳥取大学、完全ヒト抗体産生マウスの作製に成功

背景

医薬品産業において、抗体は治療法の開発で重要な役割を担っています。しかし、従来の抗体はマウスなどの動物由来のタンパク質であり、ヒトの免疫系が認識して拒絶反応を起こす可能性がありました。

研究内容

鳥取大学は、完全ヒト抗体だけを作製するマウスを開発しました。このマウスは、ヒト抗体の遺伝子をマウスの免疫細胞に組み込むことで作製されました。

意義

このマウスにより、以下のような可能性が開けます。

  • より効果的な抗体治療薬の開発: ヒト由来の抗体なので、拒絶反応が少なく、治療効果も向上する可能性があります。
  • 新規抗体医薬品のシーズ探索: さまざまな抗体ライブラリーから、疾患に効果的な抗体候補を効率的に探索できます。
  • バイオ製剤開発の促進: 完全ヒト抗体を安定して生産できるようになるため、バイオ製剤の開発が加速します。

研究成果

鳥取大学は、この研究成果を発表した国際的な学術誌「Nature Communications」に論文を掲載しました。

関連情報

  • 研究成果発表日: 2024年11月13日
  • 研究機関: 鳥取大学
  • 研究者: 板垣宏一教授ら
  • 論文タイトル: "Generation of lambda-locus human antibody only mice: A resource for the discovery of novel antibody therapeutics"
  • 論文掲載誌: Nature Communications
  • DOI: doi.org/10.1038/s41467-024-38307-w

ラムダ型完全ヒト抗体産生マウスの作製に成功~新規抗体医薬品シーズの探索に期待~

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