京都大学、西田幾多郎が悲しみを込めた寄贈書籍をデジタル公開
2024年11月13日、京都大学図書館機構が、近代哲学者の西田幾多郎が長男の死を悼んで京都大学に寄贈した貴重な書籍のデジタルアーカイブを公開しました。
寄贈のきっかけとなった長男の死
西田幾多郎の長男、義雄氏は、1942年2月に29歳の若さで戦地で戦死しました。彼の死は、西田に大きな衝撃を与えました。悲しみに暮れた西田は、義雄氏の遺志を継ぐために、自身の蔵書の一部を京都大学に寄贈することを決意しました。
寄贈された書籍
西田が寄贈したのは、哲学、文学、宗教など幅広い分野にわたる約1,200冊の書籍です。これらの書籍には、西田自身が執筆したものや、彼が研究に用いたもの、そして義雄氏の愛読書も含まれています。
デジタルアーカイブ化の意義
デジタルアーカイブ化により、これらの貴重な書籍は、場所や時間にとらわれることなく、世界中の人々がアクセスできるようになりました。研究者や一般市民は、西田の思想や義雄氏の死に対する彼の悲しみを理解する貴重な資料に触れることができます。
関連情報
- デジタルアーカイブへのアクセス:https://archive.kulib.kyoto-u.ac.jp/
- 京都大学図書館機構の発表:https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2024/nishidaarchive.html
- 西田幾多郎:近代日本を代表する哲学者で、京都学派の創始者。
- 義雄:西田幾多郎の長男で、陸軍士官として戦死した。
まとめ
京都大学図書館機構が公開した西田幾多郎の寄贈書籍のデジタルアーカイブは、西田の思想と、長男の死に対する彼の深い悲しみを伝える貴重な史料です。このアーカイブは、現代の研究者や一般市民にとって、哲学的洞察を得たり、人間の悲しみや回復力について考えるための貴重なリソースとなるでしょう。
【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 西田幾多郎が長男の死を悼んで寄贈した本を公開しました
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