8月の失業率、2月比上昇の4.91％
日本貿易振興機構（JETRO）が発表した最新のデータによると、2024年8月の失業率は4.91％となり、2月時点の4.82％から0.09ポイント上昇しました。
背景
失業率の上昇は、観光やサービス業における人手不足の深刻化が要因と考えられています。近年、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）による渡航制限が緩和され、観光客の数が増加したことで、これらの業界では労働力の需要が急増しています。一方、求職者は十分ではなく、人材確保が困難になっています。
内訳
年齢層別では、15～24歳の失業率が最も高く、9.0％となっています。これは、若年層が、より経験豊富な労働者と比較して景気変動の影響を受けやすい傾向があるためです。一方、65歳以上の失業率は2.4％にとどまりました。
産業別では、宿泊・飲食サービス業の失業率が最も高く、6.4％となっています。これは、前述の人手不足が影響しています。一方、金融・保険業の失業率は1.4％と、最も低くなっています。
今後の見通し
JETROは、今後も人手不足が続き、失業率は上昇を続けると予測しています。政府は、スキル開発プログラムの改善や、外国人労働者の受け入れ拡大など、この問題に対処するための措置を検討しています。
関連情報
- 厚生労働省の失業率データ: www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212765_00001.html
- JETROの「日本の現状と展望」: www.jetro.go.jp/news/policies/2024/5d413fca6f5b6a87.html
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