中国電力、上関原子力発電所準備工事の環境監視調査結果を発表
中国電力は、計画中の上関原子力発電所に関する2024年度上半期の環境監視調査結果を2024年11月12日に発表しました。
調査内容と結果
調査は、放射線量、大気環境、水質、生物相の4項目について、原子力発電所の建設予定地周辺で行われました。結果は、以下のとおりです。
- 放射線量: 自然放射線の変動範囲内で、安全基準を満たしています。
- 大気環境: 主要な大気汚染物質である二酸化窒素、二酸化硫黄、浮遊粒子状物質は、環境基準を下回っています。
- 水質: 放射性物質や重金属を含む主要な水質項目は、環境基準を満たしています。
- 生物相: 海洋生物や沿岸植物への影響が認められていません。
関連情報
上関原子力発電所は、山口県上関町に建設が計画されている原子力発電所です。発電容量は出力が30万キロワットの原子炉2基で、2040年代前半の運転開始を目指しています。
しかし、この計画には反対の声もあり、安全性の懸念や震災時への対応が課題となっています。また、発電所建設に伴う環境への影響についても懸念が寄せられています。
中国電力はこの環境監視調査結果について、原子力発電所の建設による環境への影響を把握し、地域住民の不安を軽減することを目的としています。
上関原子力発電所準備工事における環境監視調査結果（2024年度 上半期）について
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