NTTが基地局へ効率的に太陽光を給電する技術を開発
概要
日本電信電話株式会社（NTT）は、基地局に太陽光発電システムから直接給電するための「直流給電電力変換器」を開発し、実証実験を行っていることを発表しました。
技術の特徴
この直流給電電力変換器は、1200V級の太陽光発電システムに接続して基地局に必要な電圧に変換する機能を備えています。従来の交流電源を使用するのではなく、太陽光発電システムから直接直流で給電するため、変換ロスを低減し、効率的な給電が可能になります。
実証実験
NTTは、2024年11月12日午前2時から、東京都内の基地局で実証実験を実施しました。この実験では、直流給電電力変換器を使用して、太陽光発電システムから基地局に約24時間連続で給電することに成功しました。
メリット
この技術は、基地局の電力供給に以下のようなメリットをもたらします。
- 省エネ： 変換ロスを低減することで、電力消費を抑制できます。
- 災害対策強化： 停電時でも太陽光発電から給電できるため、基地局の通信を維持できます。
- 環境負荷低減： 化石燃料の使用を削減することで、温室効果ガスの排出量を抑えられます。
今後の展開
NTTは、実証実験の結果を踏まえ、この技術のさらなる改良を進めると同時に、基地局への本格的な導入を目指しています。この技術の普及により、災害に強い通信インフラの構築や、持続可能な社会の実現に貢献することが期待されています。
関連情報
1200V級の太陽光発電システムから基地局へ効率的に給電可能とする直流給電電力変換器の開発および実証実験を実施
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