女川原子力発電所2号機、移動式炉心内計装系の点検で異常発見
2024年11月11日、東北電力は女川原子力発電所2号機における定期検査中に、移動式炉心内計装系で異常が発見されたことを発表しました。
移動式炉心内計装系とは？
移動式炉心内計装系は、原子炉内部の温度や中性子束などのデータを測定する装置です。原子炉の安全な運転を確保するために欠かせない重要な機器です。
異常の内容
今回の検査では、移動式炉心内計装系の配線の一部が断線していることが確認されました。断線により、一部の測定データが取得できていない状態となっていました。
原因と対策
東北電力は原因を調査した結果、配線が腐食していたことが判明しました。腐食の原因としては、配線に触れていた蒸気発生器の保温材が吸湿し、配線が湿気にさらされていたことが考えられています。
東北電力は対策として、腐食した配線を交換し、保温材を耐湿性に優れた素材に変更します。また、配線が劣化していないか定期的に検査するなど、再発防止策を講じます。
影響
今回の異常により、女川原子力発電所2号機の再稼働が遅れる可能性があります。東北電力は現在、影響を調査中で、再稼働時期の発表は後日行われる予定です。
関連情報
- 東北電力ニュースリリース：https://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/1224795_11979.html
- 女川原子力発電所：https://www.tohoku-epco.co.jp/thermal/onagawa/
- 移動式炉心内計装系：https://www.ne.jp/asahi/nuclear/keyword/neutron_detector.html
女川原子力発電所２号機における移動式炉心内計装系の点検結果に係る原因と対策について
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