防衛省・自衛隊、日韓防衛次官級協議について（結果概要）

日韓防衛次官級協議で意見交換

2024年11月8日午前9時10分、防衛省と自衛隊は『日韓防衛次官級協議について（結果概要）』を発表しました。

議題と概要

協議は東京で開催され、日本側から防衛事務次官の島田和久氏、韓国側から国防次官補の金一燮氏が参加しました。主な議題と合意事項は以下の通りです。

北朝鮮の核・ミサイル開発：両氏は北朝鮮の最近の相次ぐミサイル発射を強く非難し、完全かつ検証可能な非核化に向けたさらなる努力を北朝鮮に求めることで一致しました。
日韓防衛協力の強化：両氏は、安全保障環境の変化に対応するため、日韓防衛協力をさらに強化していく必要性を強調しました。具体的な協力分野として、情報共有、共同訓練、装備品の相互運用性の向上などが挙げられました。
地域協力の推進：両氏は、インド太平洋地域の安定と繁栄を確保するため、米国や他のパートナーと協力していくことの重要性を確認しました。
安全保障環境の意見交換：両氏は、台湾海峡情勢や南シナ海の動向など、地域の安全保障環境についても意見交換を行いました。

今後の展望

協議では、両国間の防衛協力関係をさらに発展させていくことで一致しました。今後、防衛当局者によるハイレベルの対話を継続し、具体的かつ実践的な協力策を検討していく予定です。

背景情報

日韓防衛次官級協議は、両国の防衛当局者が定期的に会合を開き、安全保障情勢や防衛協力について協議する枠組みです。今回の協議は、2023年12月に開催された前回協議以来、約1年ぶりに行われました。

協議は、日韓関係が歴史問題や貿易摩擦などで緊張関係にあった時期を経て、安全保障分野での協力関係の強化が進んでいく中での開催となりました。