インドのモディ首相、軍用輸送機組立工場の開所式に出席
2024年10月31日、インドのナレンドラ・モディ首相は、グジャラート州ヴァドーダラにあるタタ・アドバンスト・システムズ・リミテッド（TASL）の新規軍用輸送機組立工場の開所式に出席しました。この施設では、インド空軍向けに多用途輸送機であるC-295MWの組立が行われます。
C-295MW輸送機
C-295MW輸送機は、スペインのエアバス・ディフェンス・アンド・スペースが製造する双発ターボプロップ軍用輸送機です。インド空軍は56機のC-295MWを導入する契約を締結しており、うち16機はスペインで製造され、残りの40機はインド国内でTASLによって組立られます。
この輸送機は、兵員輸送、災害救助、医療搬送などのさまざまな任務に使用できます。また、貨物や車両の輸送にも使用できます。
インドの防衛産業への貢献
この組立工場の開設は、インドの防衛産業にとって重要な節目となります。インドは長年にわたり、防衛装備の輸入に依存してきましたが、近年、国産防衛装備の開発と製造に注力しています。
C-295MWの組立は、インドの防衛産業における重要な節目であり、インドを主要な防衛製造拠点にするというモディ首相の「メーク・イン・インディア」イニシアチブを後押しします。
TASLの役割
TASLは、インドの大手エンジニアリング・製造企業であるタタ・グループの子会社です。その主な事業は防衛機器の開発と製造であり、歩兵戦闘車両、装甲兵員輸送車、ミサイルなどの製品を製造しています。
C-295MWの組立は、TASLにとって重要な事業であり、同社の防衛産業における地位をさらに強化するものです。
開所式
開所式には、モディ首相のほか、国防大臣のラジナート・シン氏、グジャラート州首相のブペンドラ・パテル氏が出席しました。モディ首相は、この施設がインドの防衛力を強化すると述べ、インドの防衛産業における自給自足を達成する取り組みを高く評価しました。
この組立工場の開設は、インドの防衛産業にとって重要な節目であり、インドを主要な防衛製造拠点にするという同国の目標を達成する上で大きな役割を果たすことが期待されています。
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