文部科学省が教育の情報化調査を発表
2024年10月31日、文部科学省は令和5年度の「学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果（概要）」を公表しました。この調査は、全国の小学校、中学校、高等学校を対象に、学校における情報通信技術（ICT）の活用状況や課題を把握することを目的として行われました。
調査結果のポイント
調査結果によると、ICTの活用が学校教育のあらゆる場面で進んでいます。
- 児童生徒向けの情報端末所有率: 小学校5年生で92.6%、中学校1年生で99.2%がタブレット端末などの情報端末を所有
- Wi-Fi環境の整備: 学校の99.4%に校内Wi-Fiが整備されており、生徒の端末接続の利便性が向上
- デジタル教科書や教材の活用: デジタル教科書や教材を活用している学校は小学校で64.0%、中学校で99.1%、高等学校で99.2%
- *ICTを活用した授業: ICTを活用した授業が小学校で67.9%、中学校で96.1%、高等学校で98.1%の授業で実施
課題と今後の取り組み
調査では、ICT活用における課題も明らかになりました。
- 教員のICT活用スキル向上: 教員のICT活用スキルを向上させるための研修やサポートの充実が求められている
- デジタル格差の解消: 家庭環境によるデジタル格差を解消するための取り組みが不可欠
- セキュリティー対策の強化: 情報端末を使用する際のセキュリティー対策の強化が課題
文部科学省は、これらの課題を踏まえ、ICTを活用した教育環境の充実と教育の質の向上を図るとしています。具体的には、以下の取り組みを実施する予定です。
- 教員に対するICT活用研修やサポートの充実
- デジタル格差の解消に向けた取り組みの強化
- セキュリティー対策の強化を図るための指針の策定
関連情報
文部科学省の調査結果全文は、以下のリンクからご覧いただけます。
令和5年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要)【確定値】を公表しました。
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