中国電力、島根原子力発電所2号機に安全対策設備の増設許可
中国電力は2024年10月23日、島根原子力発電所2号機における特定重大事故等対処施設などの設置を認める原子炉設置変更許可を原子力規制委員会から取得したことを発表しました。
安全対策設備の設置
許可された安全対策設備には、以下が含まれます。
- フィルタベントシステム：原子炉建屋内で発生する放射性物質をろ過して外部への放出を抑える設備。
- 重大事故時冷却注入系：原子炉を冷やす水を重大事故時にも安定して供給する設備。
- ベント通過経路：重大事故時に原子炉建屋内の圧力を下げる経路。
- タービン建屋ベントシステム：タービン建屋内に発生する放射性物質をろ過して外部への放出を抑える設備。
意図と目的
これらの設備の設置により、島根原子力発電所2号機は、原子力規制委員会が定める最新の安全基準を満たすことになります。特に、大規模な原子力事故が発生した場合のリスクを低減し、公衆の安全を確保することが意図されています。
作業のスケジュール
設備の設置は2026年後半に完了する予定で、この期間中に2号機は定期検査のために運転を停止します。設備設置後の運転再開は2027年初頭を予定しています。
影響
この安全対策設備の設置は、島根原子力発電所2号機の運転の安全性向上に寄与し、地域の電力供給の安定に貢献することが期待されています。また、原子力発電の安全性に対する公衆の信頼を高めることも期待されています。
関連情報
- 中国電力による発表：https://www.energia.co.jp/press/2024/5289
- 原子力規制委員会による許可：https://www.nsr.go.jp/data/000504961.pdf
島根原子力発電所2号機における特定重大事故等対処施設などの設置に係る原子炉設置変更許可について
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