市民による人命救助に札幌市消防局が感謝状を贈呈
2024年10月22日、札幌市消防局は、同月15日に発生した火災で男性を救助した市民2名に感謝状を贈呈しました。
救助の経緯
15日午前4時38分頃、札幌市白石区の住宅から火災が発生しました。住宅内で煙を吸って意識を失った男性が取り残されているとの通報を受け、札幌市消防局が出動しました。
消防隊が到着した時点では、住宅は激しく燃え上がり、猛烈な炎と煙が発生していました。消防隊は2階に取り残された男性を発見しましたが、火災の勢いが強く、救助に困難を極めました。
その際、通りかかった市民の佐藤健太郎さん（28）と鈴木美咲さん（24）が、消防隊の呼びかけに応じ、自ら火災現場に突入しました。2人は消防隊員と協力し、男性を窓から引きずり降ろし、無事に救助しました。
消防局からの感謝
救助された男性は、病院に搬送されましたが、命に別状はありませんでした。札幌市消防局では、佐藤さん、鈴木さんの勇気と決断が男性の命を救ったと高く評価し、感謝状を贈呈しました。
消防局の渡邊幸一局長は、「お二人は命がけで他者救助に尽力され、素晴らしい市民精神を発揮されました」と感謝の言葉を述べました。
佐藤さんは、「自分の命よりも、助けを求めている人を優先すべきだと考えました」と語っています。鈴木さんは、「消防隊員の方と一緒に救助できたことは、誇りに思います」と話しました。
この出来事は、市民と消防との連携が、命を守ることにつながることを改めて示しました。札幌市消防局では、今後も地域住民の協力を得て、安全で安心なまちづくりに努めていきます。
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