国産手術支援ロボット「hinotori」、世界初の小児手術に成功
神戸大学は、2024年10月17日05:00に、「hinotori（ヒノトリ）」と呼ばれる国産の手術支援ロボットを用いて、世界初となる小児手術に成功したことを発表しました。
hinotoriの特徴
hinotoriは、神戸大学医学部と川崎重工が共同開発した手術支援ロボットです。従来の手術支援ロボットに比べて、以下の特徴があります。
- 小型で軽量: 子供の小さな身体にも対応できるよう、従来のロボットよりも小型で軽量に設計されています。
- 柔軟なアーム: 人間の手首のように柔軟に動くアームを備えており、細かな操作が可能です。
- 3Dカメラ搭載: 手術部位を立体的に映し出す3Dカメラを搭載しており、外科医が奥深くの組織も正確に把握できます。
手術の内容
今回行われた手術は、鼠径ヘルニアの手術です。 鼠径ヘルニアは、腹部の内容物が鼠径部から飛び出してくる病気で、小児では比較的多い疾患です。
手術は、神戸大学医学部附属病院の小児外科医によって行われました。外科医は、hinotoriの柔軟なアームを巧みに操り、患部を的確に切除しました。手術は成功し、患者は術後も良好な経過をたどっています。
手術の意義
この手術の成功は、小児外科における手術支援ロボットの有用性を示しています。hinotoriは、小児の小さな身体でも安全かつ正確な手術を可能にします。
また、hinotoriは国産の手術支援ロボットであるため、海外製のロボットに依存することなく、日本の医療の進歩に貢献することができます。
今後の展望
神戸大学と川崎重工は、hinotoriのさらなる開発と普及を進めていく予定です。今後、hinotoriはさまざまな小児手術に応用され、小児医療の向上に大きく寄与することが期待されています。
世界初！国産手術支援ロボット「hinotori」を用いた小児手術に成功
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