四国電力、伊方発電所の放射性固体廃棄物の輸送を完了
四国電力は2024年10月15日午前5時50分、愛媛県伊方町の伊方発電所から放射性固体廃棄物を青森県の六ケ所村にある再処理施設へ輸送する作業を完了したと発表しました。
今回の輸送分は、伊方発電所の原子炉から取り出した使用済み燃料を再処理して戻ってきた放射性固体廃棄物約45トンです。廃棄物は特殊な容器に入れられ、陸上と海上を合わせた約1,400kmを専用の輸送車と輸送船で輸送されました。
関連情報
- 伊方発電所は、愛媛県伊方町にある原子力発電所で、四国電力により運営されています。
- 放射性固体廃棄物は、原子力発電所の運転により発生する放射性物質を含んだ廃棄物のことです。
- 六ケ所村再処理施設は、使用済み燃料を再処理して再生可能燃料であるウランやプルトニウムを取り出す施設です。
- 放射性固体廃棄物の輸送は、厳重な安全管理のもとで行われています。輸送容器は厚い鉛で覆われており、放射線漏れを防いでいます。
今回の輸送の意義
今回の放射性固体廃棄物の輸送完了により、伊方発電所から発生した使用済み燃料の再処理プロセスが完了したとされています。これにより、発電所内の放射性廃棄物の量が減少し、安全性が向上します。
さらに、再処理施設で取り出されたウランやプルトニウムは、新しい原子燃料として再利用される予定です。これにより、原子力発電の持続可能性が向上し、エネルギー安全保障にも貢献すると期待されています。
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