関西電力、美浜発電所3号機を原子炉手動停止
2024年10月15日午前1時、関西電力は美浜発電所3号機の原子炉を手動停止しました。停止理由は、一次系冷却水クーラ海水系統の戻り母管の減肉が確認されたためです。
一次系冷却水クーラについて
一次系冷却水クーラは、原子炉の冷却材である一次系冷却水を循環させて熱を取り除く装置です。海水系統の戻り母管は、冷却水を取り入れる役割を持っています。
減肉とは
減肉とは、金属やプラスチックなどの材料が摩耗や腐食によって厚みが薄くなることです。今回の場合、戻り母管が海水によって徐々に摩耗し、厚みが減少していました。
原子炉停止の経緯
関西電力は定期検査中に、戻り母管の厚さが想定よりも薄くなっているのを発見しました。減肉が進行すると、海水が戻り母管を破損する可能性があり、冷却機能の低下や原子炉への影響が懸念されました。そのため、安全を最優先し、原子炉を手動停止しました。
今後の予定
関西電力では、戻り母管の交換作業を実施する予定です。作業には数カ月を要する見込みです。その間、美浜発電所3号機は運転を停止します。
関連情報
- 美浜発電所3号機は、1976年に運転を開始した加圧水型軽水炉です。
- 美浜発電所は、福井県美浜町に立地する原子力発電所で、3基の原子炉を有しています。
- 関西電力は、定期検査を実施することで発電所設備の安全性を確保しています。
- 原子炉手動停止は、安全を確保するために適切な措置です。
美浜発電所３号機の原子炉手動停止（１次系冷却水クーラ海水系統戻り母管の減肉）
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