ASEAN・中国FTA、3.0で実質合意
日本貿易振興機構（JETRO）は、2024年10月15日、ASEAN（東南アジア諸国連合）と中国の間で交渉が進められていたASEAN・中国自由貿易協定（FTA）の3.0版について、実質的に合意に達したと発表しました。
背景
ASEAN・中国FTAは、2002年に締結された2.0版を基に、2015年から3.0へのアップグレード交渉が行われてきました。ASEAN経済共同体（AEC）の域内貿易を促進し、ASEANと中国間の経済連携を強化するのが目的です。
主な内容
3.0版の主な内容は次のとおりです。
- 貿易の自由化率の拡大：92%以上への引き上げ
- サービス分野のさらなる開放：電子商取引、金融、医療などの分野における市場アクセスの改善
- 電子商取引の促進：データの自由な流れ、消費者保護の確保
- 投資環境の改善：透明性や公平性の向上
関連情報
- ASEAN-China Free Trade Area (ACFTA): fta.asean.org/asean-china-free-trade-area-acfta
- JETRO ASEAN-China FTA 3.0: www.jetro.go.jp/en/about/press/2024/1015_01.html
- ASEAN Economic Community (AEC): www.asean.org/asean-economic-community-2
意義
ASEAN・中国FTA 3.0版は、ASEANと中国間の経済関係をさらに強化する重要な進展です。域内貿易の拡大、投資環境の改善、電子商取引の促進を通じ、両地域の経済成長と繁栄に貢献すると期待されています。
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