ミャンマー情勢の悪化に国連事務総長が警戒、ASEANに平和を呼びかけ
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、東アジア諸国連合（ASEAN）に対し、ミャンマーの悪化する状況に懸念を示し、平和の促進を呼びかけました。
軍事クーデターとその影響
2021年2月1日に発生した軍事クーデター以来、ミャンマーは不安定な状態が続いています。国軍は民主的に選出されたアウン・サン・スーチー政権を打倒し、数千人を逮捕・拘束しました。また、弾圧や人権侵害の報告も数多く寄せられています。
グテーレス事務総長は、次のように述べています。「ミャンマーの人々がさらなる苦難を経験する可能性があり、私は深く憂慮しています。」
ASEANの役割
ASEANは、ミャンマーの和平プロセスに関与してきました。2022年4月、同組織はASEAN 5カ国合意と呼ばれる5項目の計画を作成しました。この計画には、暴力の停止、人道支援へのアクセス、政治的解決に向けた対話などが含まれています。
しかし、国軍はこの計画を無視しており、多くの点で進展が見られていません。グテーレス事務総長は、ASEANがさらなる努力を行い、合意の履行を確保するよう促しました。
国際社会の反応
国連をはじめとする国際社会は、ミャンマー情勢を強く非難しています。国連安全保障理事会は、軍事政権に対して武器禁輸措置と制裁を科しています。
しかし、これらの措置は国軍の行動を変えていません。グテーレス事務総長は、国際社会が団結して圧力をかけ、ミャンマーに平和と安定をもたらすよう求めています。
今後の展開
ミャンマーの状況は依然として不透明です。国軍は抵抗勢力と戦い続けており、和平への道のりは険しいと思われます。
グテーレス事務総長は、ASEANと国際社会が協力して、ミャンマーの人々にとって持続可能な解決策を見つけることを期待しています。
Myanmar is spiralling, warns UN chief in peace call to regional bloc ASEAN
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