国連総長、レバノンにおける平和維持軍に対する攻撃を非難
2024年10月11日 12:00 JST
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、10月10日、レバノン南部で平和維持活動を行っていた国連暫定軍（UNIFIL）に対する攻撃を強く非難しました。
この攻撃では、UNIFILの施設付近でイスラエル軍とヒズボラによる戦闘が発生し、4人のUNIFIL兵士が負傷しました。戦闘は、イスラエル軍がレバノン領空を侵犯したとのヒズボラの主張をきっかけに勃発しました。
グテーレス事務総長は声明の中で、「この攻撃は、平和維持要員に対する攻撃であり、UNIFILの任務と国連憲章に対する許しがたい違反だ」と述べました。
また事務総長は、レバノンとイスラエルに対し、恒久的な停戦を確保し、さらなる緊張のエスカレーションを防ぐために協力するよう強く要請しました。
UNIFILの役割
UNIFILは、1978年に国連安全保障理事会決議425で設立された平和維持部隊です。その任務は、レバノン南部をイスラエルとレバノン間の緩衝地帯とすることであり、レバノン軍がこの地域での権威を回復することを支援しています。
UNIFILは、レバノン、インド、イタリア、スペインなど15か国から約1万人の兵士で構成されています。
レバノン情勢の緊張
レバノンとイスラエルの間では長期にわたる緊張状態が続いています。両国は1948年のアラブ・イスラエル戦争以来正式な平和条約を結んでおらず、イスラエルは現在もレバノンの一部領土を占領しています。
近年、両国間の緊張は、イスラエルによるレバノン领空の侵犯や、レバノンで作戦を行っているヒズボラとの対立によって高まっています。
報道によると、国際社会はレバノン情勢の緊張がエスカレートし、より広範な紛争につながることを懸念しています。
UN chief condemns attacks against peacekeepers in Lebanon
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