九州電力、マレーシア沖でのCCS事業の調査業務を受託
2024年10月10日、九州電力は、石油天然ガス・金属鉱物資源機構（JOGMEC）から「先進的CCS事業」に関する調査業務を受託したと発表しました。
CCS事業とは
CCS（二酸化炭素回収・貯留）事業は、発電や工業プロセスで発生する二酸化炭素を回収・圧縮し、地中深くに貯留することで、大気への排出を削減するものです。この技術は、気候変動対策として注目されています。
九州電力の役割
九州電力は、マレー半島沖南部で実施されるCCS事業の共同検討をJOGMECと行います。この検討では、事業の技術的・経済的実現可能性や環境影響評価などが調査されます。
事業の背景
マレーシアは、東南アジアで最大の石油・天然ガス生産国の1つですが、二酸化炭素排出量も増加しています。同国政府は、経済成長と環境保護の両立を目指しており、CCS事業に期待を寄せています。
プロジェクトの詳細
今回のプロジェクトでは、ペルリス沖約50kmの海域に、二酸化炭素を貯留する地層が調査されます。貯留量は最大年間100万トンが見込まれています。
九州電力の強み
九州電力は、国内で石炭火力発電を多く保有しており、年間約4,000万トンの二酸化炭素を排出しています。同社は、こうした排出量削減に向けた取り組みの一環として、CCS事業に参画しています。
関連情報
JOGMECより「先進的CCS事業」に関する調査業務を受託しました－マレー半島沖南部CCS事業の共同検討の開始－
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