関西電力 美浜発電所3号機を手動停止
概要
関西電力は2024年10月10日午前6時10分、美浜発電所3号機の原子炉を手動停止しました。停止の理由は、原子炉を冷やす一次系冷却水クーラ（海水系統）の戻り母管に減肉が発見されたためです。
一次系冷却水クーラとは
一次系冷却水クーラは、原子炉から出た熱を吸収する冷却システムの一部です。海水を循環させて原子炉の圧力容器を冷却しています。
減肉とは
減肉とは、配管や機器の肉厚が減少することです。減肉が進むと破損の可能性が高まり、原子炉の安全を脅かす恐れがあります。
減肉の経緯
美浜発電所3号機では、2023年11月の定期検査中に配管の腐食調査を実施しました。その結果、一次系冷却水クーラ海水系統の戻り母管に減肉が発見されました。
今後の対応
関西電力は、減肉箇所の詳細調査と補修作業を実施する予定です。補修作業には約3か月を要すると見込まれています。その間、3号機は運転を停止します。
関連情報
- 美浜発電所3号機は、1986年11月に運転を開始した加圧水型軽水炉（PWR）です。
- 美浜発電所は、福井県美浜町にあり、関西電力の原発6基のうち1基を有しています。
- 原子炉の手動停止は、安全確保のために行われます。
- 減肉は、原発ではたびたび発生する問題です。定期検査で適切に対処することが重要です。
関西電力のコメント
関西電力は、次のようにコメントしています。
「お客様と地域の皆様にご心配とご迷惑をおかけしております。原因究明と安全対策に全力を尽くします。」
美浜発電所３号機の原子炉手動停止（１次系冷却水クーラ海水系統戻り母管の減肉）
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