新法「自治税（指定住居区分とその関連改正条項）条例 2024」（イングランド）公開
公布日: 2024年10月8日 12:03 公布機関: UK New Legislation
内容
英国政府は、2024年10月8日に「自治税（指定住居区分とその関連改正条項）条例 2024」（イングランド）を公布しました。この条例は、自治税の評価対象となる住居の区分を改正するものです。改正された主な内容は次のとおりです。
- HMO（住宅共同賃貸）の再定義: 3人以上の成人（18歳以上）が居住する住居を、共有施設（台所、トイレなど）を介して共有している場合、HMOとみなされます。以前の定義では、4人以上の成人が必要なため、より多くの住居がこのカテゴリーに分類されます。
- 二世帯住宅の評定バンドの変更: 二世帯住宅で住宅の面積が上階と下階で不均等に分割されている場合、より広い方の住宅の評定バンドが適用されます。以前は、平均の評定バンドが適用されていましたが、これにより、より広い住宅の居住者はより高い自治税を支払うことになります。
- 修道院と修道院跡の新しい評定バンド: 修道院や修道院跡は、新しい評定バンド「A」に分類されます。これにより、これらの建物に対する自治税が低減されます。
- 新設の評定バンド「X」: これまでは、自治税の評価額が50万ポンドを超えるすべての住宅が評定バンド「H」に分類されていましたが、この条例では、評定額が100万ポンドを超える住宅に新しい評定バンド「X」が導入されます。
影響
この条例の改正により、多くの住宅の自治税評価額が変更されます。HMOとみなされる住居の増加、二世帯住宅の評価額の上昇、修道院や修道院跡の評価額の低減などが考えられます。評定バンド「X」の導入により、高額住宅に対する自治税がさらに高くなる可能性があります。
施行日
この条例は、2023年4月1日より施行されます。自治税の評価額の変更は、2024年4月に発行される納付書に反映されます。
追加情報
- 条例全文はこちら（英語）：https://www.legislation.gov.uk/uksi/2024/124/made
- 自治税評価額の確認方法に関するガイダンス（英語）：https://www.gov.uk/council-tax-bands
- 自治税支援に関する情報（英語）：https://www.gov.uk/apply-for-council-tax-reduction
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