金融庁、カンボジアノンバンク金融サービス庁と協力枠組み締結
概要
金融庁は2024年10月3日、カンボジアノンバンク金融サービス庁（NBFC）と協力枠組み（EOL：Exchange of Letters）を締結したことを発表しました。このEOLは、両機関間の情報共有や協力を強化し、金融安定の維持と消費者保護を図ることを目的としています。
背景
ノンバンク金融機関は、銀行以外の金融機関であり、預金受け入れや融資などの金融サービスを提供しています。近年、カンボジアではノンバンク金融機関の成長が著しく、金融システムに占める役割が拡大しています。
しかし、ノンバンク金融機関は銀行とは異なる規制形態が適用されるため、監督やガバナンスの強化が求められています。また、金融犯罪や不正行為を防ぐため、国際的な協力が不可欠です。
EOLの内容
このEOLは、以下を含む幅広い分野での協力事項を規定しています。
- 監督情報や統計の共有
- 金融犯罪や不正行為に関する情報交換
- 技術協力と能力構築
- 規制政策の調整
意義
このEOLの締結により、両機関は以下のようなメリットを得ることができます。
- ノンバンク金融機関の安定性の向上
- 消費者保護の強化
- 金融犯罪や不正行為の防止
- 金融システム全体の健全性の維持
さらに、このEOLは、ASEAN（東南アジア諸国連合）地域における金融協力の深化に貢献し、地域の金融安定を促進するものです。
今後の展開
金融庁とNBFCは、今後、EOLに基づいて作業部会を設置し、協力事項の詳細を詰めていきます。このEOLは、カンボジアのノンバンク金融市場の健全な発展と、地域全体における金融安定の維持に役立てられることが期待されています。
カンボジア ノンバンク金融サービス庁との協力枠組みに係る書簡交換（EOL）について公表しました。
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