金融庁、「アジアGXコンソーシアム」設立を発表
2024年10月2日午前7時30分、金融庁は「アジアGXコンソーシアム」の設立を発表しました。
「アジアGXコンソーシアム」とは？
「アジアGXコンソーシアム」は、アジア各国の中央銀行や金融当局が参加する国際的なコンソーシアムです。GXとは「グリーン（環境）」「グロス（総量）」「ガバナンス（統治）」の頭文字を組み合わせたもので、これらの分野での協力を目指しています。
設立の目的
このコンソーシアムは、主に以下の3つの目的を掲げています。
- アジア太平洋地域における気候変動リスクの管理と金融システムの安定化
- 持続可能な成長と経済発展を促進するための金融政策の調整
- グリーン金融市場の開発と拡大
参加機関
設立当初の参加機関は次のとおりです。
- 日本：金融庁
- 中国：中国人民銀行
- 韓国：韓国銀行
- シンガポール：シンガポール金融管理局
- オーストラリア：オーストラリア準備銀行
- ニュージーランド：ニュージーランド準備銀行
- インドネシア：インドネシア銀行
関連情報
「アジアGXコンソーシアム」の設立は、世界的な気候変動対策の取り組みと連動しています。
- 国連気候変動枠組条約第26回締約国会議（COP26）：2021年11月に開催されたCOP26では、金融機関が気候変動への移行を支援する「グラスゴー金融同盟（GFANZ）」が設立されました。
- ネットワーク・フォー・グリーニング・ザ・フィナンシャル・システム（NGFS）：各国の中央銀行によって2017年に設立されたNGFSは、持続可能な金融システムの構築に取り組んでいます。
今後の展開
「アジアGXコンソーシアム」は、今後以下の活動を行う予定です。
- 気候変動リスクのモニタリングとデータ共有
- 持続可能な金融政策の策定に関する議論
- グリーン金融市場のベストプラクティスの開発
金融庁は、このコンソーシアムが気候変動対策とアジア太平洋地域の金融安定に貢献することを期待しています。
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