ホンダが光干渉断層撮影(OCT)のパイオニアに本田賞を授与
2023年9月30日、本田技研工業株式会社(以下、ホンダ)は、光干渉断層撮影(OCT)技術の開発と普及に貢献したジェームス・G・フジモト博士に、「2024年(第45回)本田賞」を授与することを発表しました。
本田賞とは
本田賞は、1980年に創設されたホンダ主催の科学技術賞です。科学技術の進歩・応用に貢献する個人または団体を表彰しており、その分野は工学、医学、環境、芸術など多岐にわたります。
ジェームス・G・フジモト博士の功績
フジモト博士は、OCT技術の開発に革命をもたらした人物です。OCTは、光を使用して生体の内部構造を断層撮影する画像診断技術です。これにより、眼科、心血管外科、皮膚科などの分野で、疾患の診断や治療に役立てられています。
1991年にフジモト博士が開発した光干渉断層撮影(OCT)は、従来の超音波診断を凌駕する高分解能化を実現しました。以来、医療機器メーカー各社がOCTの開発に参入し、内視鏡や顕微鏡など、さらに用途が拡大しています。
OCTの普及による医療への貢献
OCTは、眼科分野において特に大きな影響を与えています。網膜の断層撮影が可能になり、緑内障や加齢黄斑変性などの疾患の早期発見や治療に役立てられています。また、心血管外科では血管のプラークを観察することで動脈硬化症の進展を評価できます。さらに、OCTは皮膚がんや乳がんの診断にも応用されています。
フジモト博士のOCT技術は、医療診断に革命をもたらし、患者の予後を向上させることに大きく貢献してきました。
授賞式と記念講演
本田賞の授賞式と記念講演は、2024年6月13日(木)に東京の明治記念館で開催される予定です。フジモト博士は、受賞講演で「OCTの革新と医療における活用」について講演します。
ホンダは、フジモト博士の功績を称え、今後も科学技術の進歩を支援していくとしています。
「2024年(第45回)本田賞」をジェームス・G・フジモト博士が受賞 ~光干渉断層撮影(OCT)の技術開発と普及に貢献~
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