SQL ServerとOracleをよりスムーズに連携！Amazon RDS for SQL ServerがOracle OLEDB Driver ver.21.16をサポート開始
Amazon Web Services (AWS) は、2025年7月17日（米国時間）に、Amazon RDS for SQL Server が Oracle OLEDB Driver のバージョン 21.16 に対応したことを発表しました。このアップデートにより、Amazon RDS for SQL Server をご利用のお客様は、Oracleデータベースとの連携をより簡単かつ効率的に行うことが可能になります。
連携強化で何が変わる？「リンクドサーバー」とは？
今回のアップデートの鍵となるのは、「リンクドサーバー（Linked Server）」という機能です。リンクドサーバーは、SQL Serverから他のデータベースシステム（この場合はOracle）のデータにアクセスできるようにする仕組みです。
これまで、Amazon RDS for SQL Server から Oracle データベースのデータにアクセスするには、いくつかの追加設定や手間が必要でした。しかし、今回の Oracle OLEDB Driver ver.21.16 のサポートにより、SQL Serverから直接、リンクドサーバーを通じて Oracle データベースに接続し、まるで同じデータベース内にあるかのようにデータを取得したり、操作したりすることが可能になります。
具体的なメリットは？
この連携強化は、お客様にとって以下のようなメリットをもたらします。
- データ統合の簡素化: 複数のデータベースにまたがるデータを、SQL Server側で一元的に管理・分析しやすくなります。これにより、データサイロ化を防ぎ、より包括的な洞察を得ることができます。
- 開発効率の向上: Oracleデータベースへのアクセスが容易になることで、アプリケーション開発者は、データ取得や連携処理のコーディングをよりシンプルに記述できます。
- 運用の効率化: 複雑なデータ連携の設定や管理が簡略化され、運用担当者の負担を軽減します。
- 最新ドライバーによるパフォーマンスとセキュリティの向上: 最新バージョンのドライバーを利用することで、パフォーマンスの改善や、より強固なセキュリティ機能の恩恵を受けることができます。
どんな場面で役立つ？
この機能は、以下のような様々なシナリオで役立つでしょう。
- レガシーシステムとの連携: 既存のOracleデータベースシステムと、AWS上で稼働する新しいSQL Serverアプリケーションを連携させたい場合。
- データ分析基盤の構築: Oracleデータベースに蓄積されたデータを、SQL Serverを介してデータウェアハウスやBIツールで分析したい場合。
- クロスプラットフォームなアプリケーション開発: SQL ServerとOracleの両方のデータベースにアクセスする必要があるアプリケーションを開発する場合。
今後の展望
AWSは、お客様の多様なニーズに応えるため、Amazon RDS for SQL Server の機能拡充に継続的に取り組んでいます。今回の Oracle OLEDB Driver のサポート強化も、その一環と言えるでしょう。今後も、さまざまなデータベースとの連携をさらにスムーズにするためのアップデートが期待されます。
Amazon RDS for SQL Server をご利用中のお客様、またはこれから利用を検討されているお客様にとって、今回のアップデートは、より柔軟で強力なデータベースソリューションを構築するための強力な後押しとなるはずです。
（※ 本記事は、公開されたAWSのニュースリリースに基づき、一般の読者にも分かりやすいように記述したものです。正確な技術的詳細については、AWSの公式ドキュメントをご確認ください。）
Amazon RDS for SQL Server now supports linked servers with Oracle OLEDB Driver version 21.16
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