AWS Firewall Manager が AWS PrivateLink に対応！セキュリティと運用効率をさらに向上
Amazon Web Services (AWS) は2025年7月18日（日本時間）、AWS Firewall Manager が AWS PrivateLink に対応したことを発表しました。このアップデートにより、AWSをご利用のお客様は、より安全かつ効率的に、オンプレミス環境や他のVPCからAWS上のネットワークリソースへのアクセスを管理できるようになります。
AWS Firewall Manager とは？
AWS Firewall Manager は、AWS Organizations を利用する複数アカウント環境において、AWS WAF (Web Application Firewall)、AWS Network Firewall、AWS Shield Advanced、そして VPC 用のセキュリティグループといった、様々なネットワークセキュリティサービスの設定を一元管理し、組織全体にわたって統一されたセキュリティポリシーを適用できるサービスです。これにより、セキュリティ管理の複雑さを軽減し、セキュリティ体制の強化とコンプライアンス維持を支援します。
AWS PrivateLink とは？
一方、AWS PrivateLink は、パブリックインターネットを経由することなく、AWS VPC と AWS のサービス（SaaS プロバイダーやパートナーサービスなど）、あるいはオンプレミス環境のアプリケーションとの間で、プライベートかつセキュアな接続を確立できるサービスです。これにより、データの機密性を保護し、ネットワークの複雑さを解消することができます。
新しい連携で何が変わる？
今回の AWS Firewall Manager による AWS PrivateLink への対応は、特に以下のような点で大きなメリットをもたらします。
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セキュリティポリシーの統一適用: これまで、AWS PrivateLink 経由でアクセスされるサービスに対しても、AWS Firewall Manager を通じて一元的にセキュリティポリシー（例えば、特定のIPアドレスからのアクセスのみを許可するなど）を適用できるようになります。これにより、管理対象のサービスが増えても、セキュリティ設定の漏れや不備を防ぎ、組織全体のセキュリティレベルを一定に保つことが可能になります。
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オンプレミス環境からの安全なアクセス管理: オンプレミス環境から AWS PrivateLink を利用して AWS のサービスにアクセスする場合、その通信経路に対するセキュリティポリシーを AWS Firewall Manager で管理できるようになります。これにより、オンプレミスと AWS 間でのデータ連携におけるセキュリティを強化し、安心してサービスを利用できるようになります。
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運用効率の向上: 従来、PrivateLink 経由のアクセスに関するセキュリティ設定は、個々のサービスや VPC ごとに手動で設定・管理する必要がありました。しかし、今回 Firewall Manager で一元管理できるようになったことで、設定作業の手間が大幅に削減され、運用効率が格段に向上します。セキュリティ担当者は、より戦略的な業務に集中できるようになります。
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コンプライアンス遵守の強化: 組織全体で統一されたセキュリティポリシーを適用し、それを Firewall Manager で証明できることは、各種コンプライアンス規制への対応においても重要な要素となります。今回のアップデートは、コンプライアンス遵守の強化にも貢献します。
具体的な利用シーン
例えば、以下のようなシナリオでこの新しい連携が役立ちます。
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全社共通のデータ分析基盤へのアクセス制御: オンプレミスのデータ分析ツールから、AWS PrivateLink を介して VPC 内のデータ分析基盤へアクセスする場合、AWS Firewall Manager でアクセス元 IP アドレスやポートなどを統一的に制御し、不正アクセスを防ぎます。
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SaaS プロバイダーへのセキュアな接続管理: 複数の AWS アカウントで利用している SaaS プロバイダーへの接続を PrivateLink で実現している場合、各アカウントの Firewall Manager ポリシーを連携させることで、SaaS プロバイダーへのアクセス制御を中央集権的に管理できます。
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開発環境・本番環境でのアクセスポリシーの区別: 開発環境と本番環境で、AWS PrivateLink 経由でのアクセス許可範囲に違いがある場合、Firewall Manager を使ってそれぞれの環境に合わせたセキュリティポリシーを明確に定義・適用できます。
まとめ
AWS Firewall Manager が AWS PrivateLink に対応したことで、AWS を利用する企業は、パブリックインターネットを介さないセキュアな接続の管理において、より高度な一元管理と運用効率化を実現できるようになりました。これは、クラウドセキュリティの強化と、IT 運用管理の効率化を目指す多くの組織にとって、非常に歓迎すべきアップデートと言えるでしょう。
AWS は今後も、お客様のセキュリティと運用の両面をサポートするようなサービス拡充を進めていくことが期待されます。
AWS Firewall Manager adds support for AWS Private Link
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