Amazon CloudWatch RUM、さらに2つのAWSリージョンで提供開始！ より多くのユーザーがWebサイトのパフォーマンスを把握可能に
Amazon Web Services (AWS) は2025年7月15日 20:00（日本時間）、Amazon CloudWatch Real User Monitoring (RUM) が、新たに2つのAWSリージョンで一般提供を開始したことを発表しました。このアップデートにより、より広範な地域のお客様が、自身のWebサイトやアプリケーションの実際のユーザー体験を詳細に把握し、パフォーマンスの最適化に役立てられるようになります。
CloudWatch RUMとは？
CloudWatch RUMは、お客様のWebサイトやアプリケーションを利用する実際のユーザーの体験をリアルタイムで収集・分析するサービスです。JavaScript SDKをWebサイトに組み込むことで、ユーザーのブラウザで発生するエラー、ページ読み込み時間、JavaScriptの実行時間など、多様なパフォーマンスデータが自動的に収集されます。
これまでにも、CloudWatch RUMは多くのリージョンで利用可能でしたが、今回の発表でさらに2つのリージョンが追加されたことは、グローバルに展開するサービスや、特定の地域にいるユーザーの体験を重視するお客様にとって、非常に朗報と言えるでしょう。
新たに追加されたリージョンについて
今回の発表で具体的にどの2つのAWSリージョンが追加されたのかは、AWSの公式発表（上記URL）をご確認いただくとより詳細な情報が得られますが、一般的にAWSのサービスが利用可能になるリージョンが増えるということは、以下のようなメリットをもたらします。
- レイテンシの低減: ユーザーに近いリージョンでサービスを利用することで、データの収集や分析の際の通信遅延を軽減できます。これは、リアルタイムなパフォーマンス監視において重要な要素です。
- データ主権とコンプライアンス: 特定の地域で生成されたデータを、その地域内に保持することが求められる場合があります。リージョンの追加は、こうしたデータ主権やコンプライアンス要件を満たす上で役立ちます。
- 可用性と耐障害性の向上: 複数のリージョンでサービスを利用できるようにすることで、単一のリージョンに障害が発生した場合でも、他のリージョンでサービスを継続できるようになり、可用性と耐障害性が向上します。
CloudWatch RUMで何ができるの？
CloudWatch RUMを導入することで、お客様は以下のようなことを実現できます。
- 実際のユーザー体験の可視化: ユーザーがWebサイトを閲覧している際に、どのような体験をしているのかを具体的に把握できます。例えば、特定ページの読み込みが遅い、JavaScriptエラーが頻繁に発生している、といった問題をユーザー目線で発見できます。
- パフォーマンス問題の特定とデバッグ: 収集されたデータは、パフォーマンスのボトルネックとなっている箇所を特定するのに役立ちます。エラーレポートやパフォーマンスメトリクスを分析することで、迅速なデバッグと修正が可能になります。
- A/Bテストや新機能の影響分析: 新しい機能のリリースやA/Bテストを実施した際に、それがユーザー体験にどのような影響を与えているのかを、実際のデータに基づいて評価できます。
- ユーザーセグメントごとの分析: 特定のブラウザ、オペレーティングシステム、または地理的な場所からのユーザーグループごとにパフォーマンスを分析し、それぞれのニーズに合わせた最適化を行うことができます。
まとめ
Amazon CloudWatch RUMがさらに2つのAWSリージョンで利用可能になったことで、より多くの開発者や運用担当者が、Webサイトやアプリケーションの実際のユーザー体験を深く理解し、改善するための強力なツールを手に入れることができました。パフォーマンスの最適化は、ユーザー満足度の向上、コンバージョン率の改善、そしてビジネスの成功に直結します。この機会に、ぜひCloudWatch RUMの活用をご検討ください。
Amazon CloudWatch RUM is now generally available in 2 additional AWS regions
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