米国入国・通関執行局（ICE）より、留学生の条件付き入学に関する新しいポリシーガイダンスが発表されました
米国入国・通関執行局（ICE）は、2025年7月15日に、学生・交換訪問者プログラム（SEVP）に関する新しいポリシーガイダンス、「S13.1: 条件付き入学（Conditional Admission）」を公開しました。このガイダンスは、留学生が特定の条件を満たすことで米国の教育機関に入学を許可される「条件付き入学」の取り扱いについて、より明確な指針を示すものです。
条件付き入学とは？
条件付き入学とは、留学生が米国の大学やカレッジに入学する際に、英語能力や特定の学術的な前提条件などが完全に満たされていない場合でも、将来的にそれらの条件を満たすことを前提として一時的に入学を許可する制度です。例えば、英語能力試験（TOEFLやIELTSなど）のスコアが基準にわずかに満たないものの、入学後に語学研修コースを受講することで英語力を向上させる計画がある学生などがこれに該当します。
新しいポリシーガイダンス「S13.1: 条件付き入学」のポイント
今回の「S13.1: 条件付き入学」ガイダンスは、SEVP認定校が条件付き入学を学生に提供する際の具体的な手順や考慮事項をさらに明確化することを目的としています。主なポイントとしては、以下のような内容が含まれていると考えられます（詳細な内容は公開されたPDFドキュメントを参照する必要があります）。
- 条件の明確化と記録: 学校は、学生に対してどのような条件を満たす必要があるのかを明確に伝え、その条件に関する記録を正確に保持することが求められます。
- 進捗状況の確認: 条件付き入学となった学生の進捗状況を定期的に確認し、定められた期間内に条件を満たすように支援する体制を整えることが重要視される可能性があります。
- 適切な時期の記録更新: 学生が条件を満たした場合、学校は速やかに学生の記録を更新し、その情報がSEVPシステムに正確に反映されるようにする必要があります。
- 滞在資格の維持: 条件付き入学の学生が米国内での滞在資格を維持するためには、指定されたプログラムに登録し、継続的に学業を進める必要があります。ガイダンスは、このあたりの手続きについても詳細な説明を提供していると考えられます。
- 学校の責任: SEVP認定校は、条件付き入学に関するポリシーを適切に実施し、留学生が米国の移民法およびSEVPの規則を遵守できるように指導する責任を負います。
このガイダンスが留学生に与える影響
今回のガイダンスは、米国の教育機関で学ぶことを希望する留学生にとって、条件付き入学に関する手続きや学校側の対応がより分かりやすくなることを期待させます。
- 入学機会の拡大: 英語能力などに少し不安がある優秀な学生でも、条件付き入学を通じて米国の大学への入学機会を得やすくなる可能性があります。
- スムーズな留学準備: 学校側が明確な指針を持つことで、留学生は入学後の条件達成に向けた準備をより計画的に進めることができるでしょう。
- コンプライアンスの強化: 学生自身も、条件付き入学のステータスを維持するために、どのような義務があるのかを理解しやすくなることが期待されます。
今後の注目点
このガイダンスが実際にどのように運用されていくのか、そして各SEVP認定校がどのようにこれに対応していくのかは、今後の注目点です。留学生の皆さんは、希望する大学の留学生担当部署や入学許可証の発行担当部署に、条件付き入学に関する最新のポリシーや手続きについて確認することをお勧めします。
ICEのウェブサイトで公開されている元のドキュメントは、専門的な内容を含んでいる可能性がありますが、留学生の米国での学業をサポートするための重要な情報源となります。
SEVP Policy Guidance S13.1: Conditional Admission
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