
中国電力と三井不動産が連携!再生可能エネルギー拡大へ新たな一歩 ~広島にメガソーラーからの電力供給スタート~
2025年7月3日、中国電力株式会社は、三井不動産株式会社との間で、再生可能エネルギーのさらなる普及を目指した特別な取り組みを開始したことを発表しました。これは、「オフサイトフィジカルコーポレートPPA(電力購入契約)」という新しい形の契約を結んだことによるもので、これにより、これまで以上にスムーズに再生可能エネルギーをオフィスビルなどに供給できるようになります。
新しい電力購入契約「オフサイトフィジカルコーポレートPPA」とは?
今回の契約の鍵となるのが、「オフサイトフィジカルコーポレートPPA」です。これは、発電事業者(今回の場合は中国電力)が、特定の場所で発電した電力を、別の場所にある電力消費者(今回は三井不動産)に、物理的に供給するという契約です。
これまでのPPA契約と何が違うかというと、オフサイト(発電所と電力消費地が離れている)であること、そしてフィジカル(実際に電気が送られること)を重視している点です。これにより、例えば遠く離れた場所で発電された太陽光や風力発電の電気を、まるで近くで発電されたかのように、直接企業が利用できるようになるのです。
今回のケースでは、中国電力が開発した新しいメガソーラー(大規模太陽光発電所)で作られた電力が、三井不動産が所有・運営する広島トランヴェールビルディングに7月1日より直接送電されることになりました。
再生可能エネルギー導入拡大への期待
この取り組みは、再生可能エネルギーの導入を加速させるための、非常に重要なステップと言えます。
- 企業側のメリット: 三井不動産のような企業は、自社で発電設備を持つことなく、安定的に再生可能エネルギー由来の電力を調達できるようになります。これは、企業の環境目標達成や、持続可能な社会への貢献をアピールする上で大きなメリットとなります。また、電力価格の安定化にもつながる可能性があります。
- 発電事業者側のメリット: 中国電力のような発電事業者は、新しい発電所の建設と同時に、長期的な電力販売先を確保できるため、事業の安定化に繋がります。
- 社会全体のメリット: このような取り組みが増えることで、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーが私たちの生活やビジネスの場に直接届けられるようになり、結果として温室効果ガスの排出削減に貢献し、地球温暖化対策を推進することになります。
広島トランヴェールビルディングでの取り組み
具体的には、7月1日から広島トランヴェールビルディングで、中国電力のメガソーラーから発電された電力が使われるようになります。これは、ビルで働く人々が、毎日再生可能エネルギーの恩恵を受けていることを意味します。オフィスビルが再生可能エネルギーで動くことは、そこで働く人々の環境意識を高めるとともに、企業のサステナビリティへの取り組みを身近に感じさせる効果も期待できます。
今後の展望
今回の中国電力と三井不動産の連携は、日本における再生可能エネルギーの普及をさらに加速させるための、先進的な事例となるでしょう。今後、同様のオフサイトフィジカルコーポレートPPAによる契約が、他の企業や自治体でも広がっていくことが予想されます。
これは、私たちがよりクリーンで持続可能なエネルギーを享受できる未来へと、確実に一歩ずつ近づいていることを示しています。再生可能エネルギーの活用が当たり前になる社会に向けて、中国電力と三井不動産の今後のさらなる活躍に期待が高まります。
三井不動産×中国電力 新規メガソーラー開発による再エネ導入拡大に向け オフサイトフィジカルコーポレートPPAに関する契約を締結 ~7月1日より広島トランヴェールビルディングに送電開始~
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