海外で動物と接触した方が狂犬病を発症：日本への注意喚起
2025年6月18日、イギリス政府から、海外で動物と接触した方が狂犬病を発症したという発表がありました。狂犬病は、感染した動物の唾液から人へ感染する恐ろしい病気です。今回は、このニュースについて、関連情報を含めて詳しく解説します。
ニュースの内容
イギリス政府の発表によると、今回狂犬病と診断された方は、海外で動物に接触したことが原因とされています。具体的な接触場所や動物の種類は明らかにされていませんが、海外旅行や海外在住経験のある方は注意が必要です。
狂犬病とは？
狂犬病は、狂犬病ウイルスによって引き起こされる感染症で、発症するとほぼ100%死亡するとても危険な病気です。主に、犬、猫、アライグマ、キツネ、コウモリなどの哺乳動物がウイルスを保有しており、これらの動物に噛まれたり、傷口を舐められたりすることで感染します。
症状
狂犬病の潜伏期間は、通常1〜3ヶ月ですが、数日から数年と幅があります。初期症状としては、発熱、頭痛、倦怠感などが見られます。その後、興奮、不安、錯乱、麻痺などが現れ、最終的には呼吸困難などで死亡します。
日本への影響
日本国内では、1957年以降、狂犬病の発生は確認されていません。これは、動物の輸入規制やワクチン接種の徹底など、様々な対策が功を奏しているからです。しかし、今回のニュースは、海外で動物と接触することで狂犬病に感染するリスクがあることを改めて示しています。海外旅行や海外在住の際には、十分な注意が必要です。
日本人が注意すべきこと
- 海外で動物にむやみに近づかない: 特に野生動物や、予防接種を受けているか不明な動物には、絶対に近づかないようにしましょう。
- 動物に噛まれたり、引っ掻かれたりした場合: すぐに傷口を石鹸と水でよく洗い、医療機関を受診してください。狂犬病ワクチン接種などの適切な処置を受ける必要があります。
- 海外渡航前に狂犬病ワクチンを接種する: 特に、動物との接触が多い地域へ渡航する予定がある場合は、事前に狂犬病ワクチンの接種を検討しましょう。
- 帰国後も体調の変化に注意する: 帰国後、発熱や頭痛などの症状が現れた場合は、医療機関を受診し、海外での動物との接触について必ず医師に伝えてください。
まとめ
今回のイギリスでの狂犬病発生は、海外で動物と接触することで感染症のリスクがあることを改めて認識させてくれる出来事です。海外旅行や海外在住の際には、動物との接触を避け、万が一の際には適切な処置を受けるように心がけましょう。日本国内でも、油断することなく、狂犬病予防対策を徹底していくことが重要です。
参考情報
- 厚生労働省：狂犬病について: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rabies/index.html
- 外務省：感染症広域情報: https://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/prai.html
この情報が、皆様の健康と安全に役立つことを願っています。
Rabies case confirmed following contact with animal abroad
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