【やさしい解説】あの株、信用取引の対象から外れます？日証金から大切なお知らせ（2025年5月15日）
こんにちは！株式投資について、少し気になるニュースが入ってきましたので、分かりやすくお伝えしますね。
2025年5月15日の朝7時3分、株式の「貸借取引」などを支えている日本証券金融株式会社（通称：日証金）というところから、「貸借取引の対象にしていた銘柄を、今後、対象から外しますよ」という発表がありました。
「貸借取引？」「日証金？」と聞き慣れない言葉かもしれませんね。大丈夫です、順番に説明していきますね。
まず、「貸借取引」って何？
これは、投資家さんが証券会社を通じて株を売買する際に使う、「信用取引」という仕組みに関わっています。
信用取引には、手持ちのお金以上の株を買う「信用買い」と、手持ちにない株を借りてきて先に売る「信用売り（空売り）」があります。
この「信用売り」をしたいとき、投資家さんは証券会社から株を借ります。その証券会社は、多くの場合、この日本証券金融（日証金）から株やお金を借りているんです。
つまり、日証金が「この銘柄は貸借取引の対象ですよ」と決めている銘柄は、信用取引、特に「信用売り」が比較的しやすい銘柄ということになります。
日本証券金融（日証金）ってどんな会社？
日証金は、日本の証券市場がスムーズに動くように、証券会社に株やお金を貸し出している、いわば市場の縁の下の力持ちのような存在です。貸借取引の対象となる銘柄を選んだり、管理したりする大事な役割を担っています。
今回の発表「選定取消し」ってどういうこと？
今回の日証金の発表は、「これまで貸借取引の対象にしていた銘柄の中から、一部の銘柄を、今後その対象から外します」ということです。これを「選定取消し」と言います。
どの銘柄が対象になったの？
今回の発表で選定が取り消されることが決まった銘柄は以下の通りです。
- 銘柄コード：2338
- 会社名：株式会社ファステップス
いつから変わるの？
この変更は、2025年5月16日（金）の取引から適用されるとのことです。
選定が取り消されると、どうなるの？
この銘柄が貸借取引の対象から外れると、今後、証券会社が日証金からその株を借りることが難しくなります。
これは、その銘柄の「信用売り（空売り）」を新しくしたい投資家さんにとって、株を借りることが難しくなる可能性がある、ということを意味します。
ただし、既に信用取引でその銘柄を売ったり買ったりしている方がすぐに影響を受けるわけではありませんが、市場での株の貸し借りのバランス（需給）に影響を与える可能性があります。
なぜ選定を取り消すの？
日証金が貸借取引の対象銘柄を選ぶ基準や、選定を取り消す基準は細かく定められています。市場での株の動きや信用取引の状況などを考慮して、市場の安定性を保つために行われます。今回の具体的な理由は発表資料には詳しく書かれていませんが、一般的には、信用取引の残高が非常に多い場合や、株価の動きが不安定になっている場合などに、こうした措置が取られることがあります。
まとめ
今回の日本証券金融からの発表は、特定の銘柄（株式会社ファステップス、コード2338）が、2025年5月16日から貸借取引の対象から外れる、というお知らせでした。これは、その銘柄の信用取引、特に新規の「信用売り」に影響が出る可能性があるということです。
この発表が、すぐに株価に大きな影響を与えるとは限りませんが、その銘柄の信用取引の状況や今後の市場の動きに、少し注目しておくと良いかもしれません。
投資はご自身の判断で行うものですが、こうした市場の仕組みやニュースを知っておくことは、きっと役に立つはずです。
詳細な情報やご自身の取引への影響については、ご利用の証券会社にご確認くださいね。
【ご注意】 この記事は、公開された情報をもとに、内容を分かりやすくお伝えするために書かれたものです。投資の判断はご自身の責任において行ってください。最新の情報や詳細は、必ず日本証券金融株式会社の公式サイトや、ご利用の証券会社にてご確認ください。
貸借取引対象銘柄の選定取消しについて（5/15） – 選定・選定取り消し
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