玄海原発3号機でごく微量の放射性物質が作業員の方の体内に。九電が発表、健康への影響はなし
九州電力（九電）は、2025年5月11日に、玄海原子力発電所3号機（佐賀県玄海町）で、作業をしていた協力会社の社員の方1名が、法令で定められた報告義務の基準値を下回る、ごく微量の放射性物質を体内に取り込んだ可能性があると発表しました。
何が起きたの？
九電によると、5月10日に3号機の原子炉補助建屋内で、放射性物質が付着した可能性のある機器の点検作業が行われました。その際、作業員の放射性物質防護のための装備（マスクなど）に不備があったことが確認されました。
そのため、念のため、作業員の体内に放射性物質を取り込んでいないか検査を行った結果、1名の方からごく微量の放射性物質が検出されました。
どんな放射性物質？影響は？
検出された放射性物質の種類や量については、詳細な情報公開はされていません。しかし、九電は「法令報告値を下回る微量」であり、「健康に影響を与えるものではない」と説明しています。
法令報告値とは、原子力発電所などで働く人が、放射性物質を体内に取り込んだ場合に、国に報告する義務が生じる基準値のことです。今回のケースでは、この基準値を下回る量であったため、健康への心配はないと考えられます。
九電の対応
九電は、今回の事態を受けて、以下の対応を行っています。
- 原因究明: 防護装備の不備がなぜ起きたのか、原因を詳しく調べています。
- 再発防止策: 原因究明の結果を踏まえ、二度とこのようなことが起こらないように対策を講じます。
- 情報公開: 今後も必要な情報を公開していくとしています。
原子力発電所における放射性物質管理
原子力発電所では、放射性物質が外部に漏れ出さないよう、厳重な管理体制が敷かれています。作業員は、放射性物質から身を守るための防護服やマスクなどを着用し、作業後には体や衣服に放射性物質が付着していないか検査を受けます。
万が一、放射性物質を体内に取り込んでしまった場合でも、その量がごく微量であれば、健康に影響が出る可能性は低いとされています。
今後の情報に注意
今回の件について、九電は今後も情報を公開していくとしています。詳細な原因や再発防止策など、新たな情報が入り次第、お伝えしていきます。
このニュースに関する注意点
- このニュースは、現時点（2025年5月11日）で公開されている情報に基づいています。
- 放射性物質に関する情報は、専門的な知識が必要となる場合があります。不安な場合は、専門機関に相談することをおすすめします。
- デマや不確かな情報に惑わされないように注意しましょう。
関連情報
- 九州電力のプレスリリース: https://www.kyuden.co.jp/press/2025/press_h250511-1.html
- 原子力規制委員会: https://www.nsr.go.jp/
まとめ
今回の件は、幸いにも作業員の方の健康に影響はないとされています。しかし、原子力発電所における安全管理の重要性を改めて認識させられる出来事です。九電には、原因究明と再発防止策を徹底し、安全な原子力発電所の運営に努めていただきたいと思います。
玄海原子力発電所３号機における法令報告値を下回る微量の放射性物質の体内への取り込みについて
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