九州電力が玄海原発で使用済燃料の運搬を実施
九州電力株式会社は2025年1月29日午前8時30分、玄海原子力発電所4号機で使用されている使用済燃料を3号機に運搬しました。
使用済燃料の運搬
使用済燃料とは、原子炉で核分裂反応を起こした後の燃料のことです。使用済燃料にはウランやプルトニウムなどの核分裂生成物が含まれており、適切に管理する必要があります。
九州電力では、使用済燃料を貯蔵するために、玄海原発の敷地内に「使用済燃料中間貯蔵施設」を建設しています。今回の運搬は、4号機で使用済となった燃料を中間貯蔵施設に収容するために実施されました。
運搬に使用された設備
運搬には、特殊なコンテナを使用した「使用済燃料輸送船」が用いられました。このコンテナは、放射線の遮蔽性に優れ、一次冷却水によって冷却されています。
安全対策
使用済燃料の運搬は、厳重な安全対策のもとで行われました。九州電力では、運搬船の経路を確認し、沿岸部の住民に注意を喚起しています。
また、使用済燃料輸送船には、放射線測定器や非常用電源などの安全装置が搭載されており、万一の事故に備えています。
今後の見通し
今回の運搬により、玄海原子力発電所の使用済燃料の安全管理がさらに強化されました。九州電力では、今後も安全を最優先とした使用済燃料の管理に努めるとのことです。
玄海原子力発電所４号機の使用済燃料を３号機へ運搬しました
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