苦楽園亀田牧場、草で生乳を搾る理念のもと自給飼料を最大活用
2025年1月28日、Dairy Japanは、苦楽園亀田牧場が「草で生乳を搾る」という理念のもと、自給飼料を最大活用していることを発表しました。
「草で生乳を搾る」理念
苦楽園亀田牧場は、兵庫県西宮市で1950年代から酪農を営んでいます。同牧場では、牛が本来の食事である草を食べながら、健康的に生乳を生産することを目指しています。そのため、「草で生乳を搾る」という理念を掲げ、牧草地の整備や自給飼料の生産に力を入れています。
自給飼料の最大活用
同牧場では、飼料の9割以上を自給しています。約40ヘクタールの牧草地で、イタリアンライグラスやクローバーなどの牧草を栽培しています。これらの牧草は、牛にとって栄養価が高く、健康維持に役立ちます。
また、牧草以外に、牧草地で栽培したコーンや小麦、酒粕など、さまざまな飼料を作付しています。これらをバランスよく配合することで、牛の健康と乳質の向上を図っています。
自給飼料のメリット
自給飼料を活用することで、以下のようなメリットがあります。
- 牧草地の管理が容易になり、牛の運動にもつながる
- 飼料費の削減が可能
- 牛の健康状態や乳質の向上
- 地域の環境保全に貢献
取り組みの成果
苦楽園亀田牧場の取り組みは、高い評価を得ています。同牧場の生乳は、乳質検査で常に上位を占めており、京都・大阪などの高級レストランやホテルで高い需要を誇っています。
さらに、同牧場では、乳牛の飼養管理や飼料の生産に関する情報を積極的に発信しています。他地域の酪農家や畜産関係者が視察に訪れ、その取り組みを参考にしています。
今後の展望
苦楽園亀田牧場は、今後も「草で生乳を搾る」理念を貫き、自給飼料の有効活用に努めていきます。牛の健康と乳質の向上だけでなく、環境保全や地域社会との共生にも取り組んでいく予定です。
「草で生乳を搾る」を理念に! 苦楽園亀田牧場の自給飼料最大活用
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