日本貿易振興機構、南ア鉄鋼最大手AMSA、一部事業を停止

南アフリカ鉄鋼大手のAMSA、一部事業を停止

発表日：2025年1月24日

日本貿易振興機構（JETRO）によると、南アフリカの鉄鋼大手アソル・マングナル・ステンレス・アロイズ（AMSA）が、一部事業の停止を発表しました。

AMSAは、主にステンレス鋼の生産を行っており、南アフリカで最大の鉄鋼生産会社です。同社は、近年、鉄鉱石価格の高騰や世界の鉄鋼需要の低迷に直面していました。

停止される事業：

AMSAが停止を発表したのは、下記の2つの事業です。

• ニッケル事業：ステンレス鋼の生産に使用されるニッケルを精製する事業
• クロム事業：ステンレス鋼の生産に使用されるクロムを抽出する事業

これらの事業の停止により、約500人が解雇される見込みです。

影響：

AMSAの一部事業停止は、南アフリカの鉄鋼産業に大きな影響を与える可能性があります。同社は国内最大の鉄鋼生産会社であり、その停止は鉄鋼市場の供給減少につながる可能性があります。

また、AMSAの解雇によって、地域の雇用に悪影響が出る可能性もあります。

背景：

AMSAは、過去数年間、困難な状況に直面していました。同社は、鉄鉱石価格の高騰と世界の鉄鋼需要の低迷により、収益の減少と利益率の低下に苦しんでいました。

さらに、同社は、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のパンデミックの影響も受けていました。

今後：

AMSAは、一部事業の停止によって、コストを削減し、収益性を改善することを目指しています。同社は、他の事業の拡大や、より効率的な生産方法の採用など、事業の再編を計画しています。

南アフリカの鉄鋼産業にとっては、AMSAの事業停止が大きな課題となる可能性があります。しかし、同社が長期的に収益性を改善し、今後回復できるかどうかを注視する必要があります。

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