キリンと北里大学、加齢性難聴の緩和に期待される機能性素材の共同研究を開始
概要
キリンホールディングス株式会社と北里大学は、内耳オルガノイド（3D細胞培養モデル）を用いて、加齢性難聴に対する機能性素材の有効性を調べる共同研究を開始しました。研究期間は2025年1月23日から2028年3月31日までです。
背景
加齢性難聴は、加齢に伴う内耳の機能低下により発生する症状で、世界中で数億人が悩んでいます。難聴はコミュニケーション障害や社会孤立の一因となり、生活の質に深刻な影響を与える可能性があります。
研究内容
この研究では、キリンが開発した機能性素材「イースイ」が、内耳の細胞機能を維持・向上させるかどうかを調べます。イースイは、果物や野菜に含まれるポリフェノールの一種で、抗酸化作用や抗炎症作用があることが知られています。
研究では、北里大学で開発された内耳オルガノイドを使用します。内耳オルガノイドは、内耳の細胞を3次元的に培養したモデルで、内耳の機能を忠実に再現することができます。
期待される成果
この研究では、イースイが内耳オルガノイドの損傷を保護し、細胞機能を改善することが期待されています。加齢性難聴の予防・緩和につながる機能性素材の開発に役立つ可能性があります。
関連情報
- キリンホールディングス株式会社のプレスリリース：https://www.kirinholdings.co.jp/newsroom/news/2025012301.html
- 北里大学ホームページ：https://www.kitasato-u.ac.jp/
キリンと北里大学が、内耳オルガノイドを用いた加齢性難聴に対する機能性素材の有効性に関する共同研究を開始
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