シカゴ連銀の報告書、米中西部の経済活動がわずかに増加
日本貿易振興機構(JETRO)が発表したシカゴ連銀の経済報告書によると、米国中西部の経済活動は2022年11月下旬から12月にわずかに増加しました。
要点:
- 製造業生産はわずかに増加
- サービス業売上高は横ばい
- 雇用市場は堅調
- 出荷業者の納期遅延の状況は改善
- インフレ率は依然として高い
製造業:
報告書では、中西部の製造業生産がわずかに増加したことが示されています。自動車生産が増加したことが主な要因です。ただし、いくつかの業界では生産の減少が報告されました。
サービス業:
サービス業の売上高は横ばいで推移しました。卸売業と小売業はわずかに増加しましたが、飲食業は減少しました。
雇用:
中西部の雇用市場は依然として堅調です。失業率は4.2%で、これはパンデミック前の水準に戻るまであとわずかです。
サプライチェーン:
サプライチェーンの状況は改善しつつあります。出荷業者の納期遅延は減少しましたが、依然としてパンデミック前の水準には戻っていません。
インフレ:
中西部のインフレ率は依然として高いです。消費者価格指数は前年比6.4%上昇しています。これは連邦準備制度理事会(FRB)の目標である2%を大きく上回っています。
今後の見通し:
シカゴ連銀は、米中西部の経済活動が今後もゆるやかに成長すると予測しています。ただし、連邦準備制度による利上げや世界経済の不確実性など、下方リスクも懸念されます。
関連情報:
- JETRO発表のニュースリリース: www.jetro.go.jp/biznews/2023/01/bca3735d1474a03f.html
- シカゴ連銀経済報告: www.chicagofed.org/publications/economic-perspectives/2023/february
米中西部の11月後半~12月経済活動はわずかに増加、シカゴ連銀経済報告
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