Panasonic、実使用空間での次亜塩素酸による除菌効果を検証
大手電機メーカーのPanasonicは、2025年1月16日午前4時にプレスリリースを発表し、業界で初めて実使用空間において次亜塩素酸を用いた浮遊菌・付着菌の除菌効果を検証したことを明らかにしました。
この検証は、大阪市立環境科学研究所との共同で行われました。研究チームは、次亜塩素酸を噴霧した実際のオフィス空間で、浮遊菌と付着菌の数を測定しました。その結果、次亜塩素酸を噴霧した空間では、噴霧しない空間に比べて浮遊菌数が最大99.9%、付着菌数が最大99.8%減少することが明らかになりました。
次亜塩素酸とは
次亜塩素酸は、強力な殺菌・漂白作用を持つ化学物質です。主に家庭用漂白剤や医療用消毒剤として使用されています。近年、その除菌効果が注目されており、空気中や物体の表面に浮遊する細菌やウイルスを不活性化すると考えられています。
Panasonicの次亜塩素酸発生装置
Panasonicは、次亜塩素酸を発生させる装置を開発しています。この装置は、食塩水を電気分解することで次亜塩素酸を発生させます。発生した次亜塩素酸は、空間や物体の表面に噴霧され、細菌やウイルスを除去します。
オフィス空間での活用
今回の検証結果を受け、Panasonicは次亜塩素酸発生装置をオフィス空間での利用を検討しています。オフィスは、多くの人が行き交う場所であり、空気中に浮遊する細菌やウイルスが問題になることがあります。次亜塩素酸発生装置を使用することで、これらの細菌やウイルスを除去し、従業員の健康を確保することが期待できます。
今後の展望
Panasonicは、次亜塩素酸発生装置のさらなる開発と実用化に取り組んでいます。同社は、この技術が医療機関や公共施設など、より広範な分野で活用されることを目指しています。
次亜塩素酸は、細菌やウイルスを除去するための強力なツールとなり得ます。実使用空間での除菌効果が検証されたことで、次亜塩素酸発生装置の普及が進むことが期待されます。
業界初、実使用空間において次亜塩素酸を用いた浮遊菌・付着菌の除菌効果を検証
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