沖縄県でセグロウリミバエのトラップ誘殺と寄生果確認進む
2025年1月16日、沖縄県は「セグロウリミバエのトラップ誘殺及び寄生果の確認状況について」を発表しました。
セグロウリミバエとは
セグロウリミバエは、ウリ科植物に寄生する果実ハエです。幼虫が果実内に侵入して果実を腐敗させ、深刻な農業被害をもたらします。2022年に沖縄本島で初めて確認され、現在、ウリ科野菜の主な生産地である県北部を中心に分布を広げています。
対策の進捗
沖縄県では、セグロウリミバエの拡散防止と根絶を目指し、次のような対策を実施しています。
- トラップ誘殺: 雄のセグロウリミバエを誘引するトラップを設置し、誘殺しています。
- 寄生果の放流: セグロウリミバエの卵や幼虫に寄生する寄生蜂の寄生果を放流しています。
- ウリ科植物の栽培管理: ウリ科植物の撤去や防虫ネットの使用などの栽培管理を指導しています。
最新状況
2025年1月14日までの調査では、トラップ誘殺により1,249匹の雄のセグロウリミバエが捕獲されています。また、寄生果の確認も2,437件に上っています。
これにより、県内のセグロウリミバエの個体数は減少傾向にあることが示されています。しかし、依然としてウリ科野菜への被害が懸念されており、対策の継続が重要です。
関連情報
- 沖縄県農業水産振興局の「セグロウリミバエに関する情報」
- 農林水産省の「セグロウリミバエ」
セグロウリミバエのトラップ誘殺及び寄生果の確認状況について
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