米国の51番目にとのトランプ氏の発言に9割が反対、カナダ世論調査
2025年1月16日、日本貿易振興機構
米国のドナルド・トランプ前大統領が、カナダを米国の51番目の州にすることを提案した発言について、カナダ国内で世論調査が行われ、9割もの国民が反対していることが明らかになりました。
カナダに拠点を置く世論調査会社「レジャー＆アソシエーツ」が2025年1月12日から15日まで、成人1000人を対象に実施した調査によると、以下の結果が得られました。
質問：あなたは、カナダの米国への編入を支持しますか？
- 反対：90%
- 支持：10%
この結果は、トランプ氏の発言がカナダ国民の間で非常に不評であることを示しています。
トランプ氏は2024年1月15日のインタビューで、カナダのジャスティン・トルドー首相が米国の移民政策を批判したことを受け、「私はカナダを51番目の州にすると提案する」と述べていました。
この発言は、カナダ政府や国民から広く非難され、トルドー首相は「カナダは独立した、主権国家だ」と述べて同氏の提案を拒否しました。
この世論調査はまた、カナダ国民の圧倒的多数が、トランプ大統領の政治的見解に同意していないことも示しています。調査では、以下のような結果も得られました。
質問：トランプ大統領の政治的見解に概ね同意しますか？
- 同意：15%
- 同意しない：85%
今回の世論調査結果は、トランプ氏の発言がカナダ国民の間に大きな不快感と反発を引き起こしたことを示唆しています。カナダは独立した主権国家であり、米国と良好な関係を維持しているものの、そのアイデンティティや価値観を維持することに深くコミットしています。
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