大阪公立大学がサカナの「第3の目」の秘密を解明
2025年1月16日、大阪公立大学は、サカナが持つ「第3の目」の仕組みについて、画期的な発見を発表しました。
サカナの第3の目とは
サカナの第3の目は、頭頂部のひれの中に埋め込まれた光感受性細胞の集合体です。この目は、上方からの光を感知し、昼夜のサイクルや光の方向を認識するのに役立っています。
1細胞2役のメカニズム
大阪公立大学の研究チームは、この第3の目の特殊な仕組みを解明しました。それによると、第3の目は1つの細胞が2つの役割を果たしていることが明らかになりました。
- 光感知： 細胞の1つの部分が、視覚色素と呼ばれる光感受性タンパク質を含んでおり、光を感知します。
- 光伝達： 細胞のもう1つの部分が、光を感知すると信号を放出して、脳に伝達します。
つまり、1つの細胞が光を感知すると同時に、その信号を脳に伝えるという2つの役割を果たしているのです。
動物界で希少な仕組み
この1細胞2役の仕組みは、動物界で非常に希少です。ほとんどの生物では、光感知と光伝達は異なる細胞によって行われています。大阪公立大学の発見は、第3の目の進化におけるユニークな適応を明らかにしています。
応用への期待
この研究は、光認識技術や生体模倣センサーの開発につながる可能性があります。1細胞で光感知と光伝達を行うメカニズムを応用することで、より効率的かつコンパクトな光センサーが実現できるかもしれません。
関連リンク
- 大阪公立大学プレスリリース：https://www.upc-osaka.ac.jp/ja/release/detail/5391
- 論文発表：https://www.nature.com/articles/s41467-025-42936-0
サカナの第3の目における1細胞2役のメカニズムを解明
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