富山大学、理学系 西山 智明特命准教授が宮城大学を中心とした共同研究成果としてイナゴマメの高品質ゲノム解読に成功、国際学術雑誌 DNA Research に掲載されました

富山大学がイナゴマメの高品質ゲノム解読に成功

富山大学は、宮城大学を中心とした共同研究チームによるイナゴマメの高品質ゲノム解読の成果を発表しました。この研究成果は、国際学術雑誌「DNA Research」に掲載されました。

イナゴマメとは

イナゴマメは、東南アジア原産の豆科の植物です。食用として広く栽培されており、タンパク質と繊維が豊富に含まれています。しかし、イナゴマメのゲノムサイズは大きく、複雑な構造をしていることで知られていました。

研究の成果

研究チームは、独自の技術を開発し、イナゴマメの約9億5000万塩基対からなるゲノムを解読しました。この解読されたゲノムは、これまでのイナゴマメのゲノムよりもはるかに高い品質を誇っています。

研究により、イナゴマメには、タンパク質合成やストレス耐性に関与する遺伝子が豊富に含まれていることがわかりました。さらに、品質や収量に影響を与える重要な遺伝子も特定されました。

研究の意義

この研究成果は、イナゴマメの育種や栽培法の改良に役立つことが期待されています。例えば、タンパク質含有量の多い品種の開発や、病害や環境ストレスに耐性のある品種の選抜が可能になります。

また、本研究は、世界の主要作物のゲノム解読プロジェクトにも貢献するものです。イナゴマメと他の豆類のゲノムを比較することで、豆類の進化と共通の遺伝的特徴を明らかにすることができます。

関連情報

• 富山大学ニュースリリース：https://www.u-toyama.ac.jp/news/2025/01/15/post-660.html
• DNA Research掲載論文：https://academic.oup.com/dnaresearch/advance-article/doi/10.1093/dnares/dsac001/6551643?login=false

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